名古屋を旅する日々のこと

新しい街で、いろいろ感じたこと。「岩手から旅日記」名古屋支店

タイトルで怯むことなかれ。

今週のお題「読書感想文」

 

・・・いや、すでに先週のお題になっているが、少し遅れて提出ということで。

 

***

 

アンサイクロペディアという風刺の効いた百科事典がある。
斜に構えた視点が、特にいくつかの記事は完成度が高い。サーバー重いが、暇つぶしの読み物に良い。

 

 

「読書感想文に書くと親呼び出しになる図書一覧」なる項目も。


なるほど、これはいかんだろという本から、ちょっと捻りすぎな代物まで、守備範囲は広い。

 

一通り目を通した後で、おや、この本が抜けているじゃないか!と。


それが紹介したくて、でも、時間なくて「今週の」を過ぎてまで記事にしてしまった。

 

 

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外山恒一『良いテロリストのための教科書』 青林堂、2017年

 

 

 

 

この題名である。
そして、著者である。

 

外山恒一といえば、あの政見放送で特定の界隈を賑わした人物である。
「選挙は多数派のお祭り」「スクラップアンド、スクラップ」「やけっぱちの一票を」と
NHKで中指を立てた数少ない人物

 

政見放送について触れると長くなるが・・・


スマイル!10度20度30どーってやってたマック赤坂も港区議会議員に当選し、


不倫路上カーなんとかとぶっ壊した立花何某も国会議員になってたわけで

 

こんなに、まじめに、正論突破した外山が当選しなかったのは不思議である。

 

 

 

 


いや、必然である。


ちなみに、舛添要一が当選した、2014年の都知事選挙

外山は立候補もしていないのに「舛添要一さんは原発推進派です、何かの参考にしてください」と街宣車で都内を駆け回り、アンサイクロペディアをも凌駕する風刺を展開していた。

 


そんな時、高円寺に行けば誰でも外山と語らうことができた。

穏やかな、博識な、でも愉快な名刺をもったおじさんだった。

 

 


ちなみに、例の政見放送都知事選挙のために作ったわけではないと語っていた。
霧島市議会選挙に立候補し、スクーターでこの演説を流していたらしい。

 


さて、そんな著者の、
タイトルだけ見ると「完全自殺マニュアル」も霞んでしまう破壊力である。

 

 

「良い」(まて、彼らにとって信じるものの前では行いは正当化される、すなわち・・)
「テロリストのための」(なんでもテロリストというアメリカの大統領は別にして、一般的には警戒すべき存在である)
「教科書」(まじめな日本人にとって、それは即ちバイブルである)

 

 

ただし、中身は極めて丁寧で明快な、左翼現代思想史である。


歴史では“暴れた”“荒れた”“残党は〇〇大学に”、ああそうだ、人事的には三菱樹脂事件
そう、学生運動の後、今に至るまでの左翼の歩みを(ちょっとした偏見ありつつ)じっくりと学ぶことができるちゃんとした本であります。
日本の共産党とは何か、「パヨク」とかいう代物のすがた、聡明な著者の生き様

 

素直に、おすすめ。